この記事でわかること
この記事では、次の内容を整理します。

- 履行体制図(実施体制図)を書く目的と補助金申請書での位置づけ
- 直接補助対象者・間接補助対象者・再委託先の切り分け方
- 再委託・外注・外部委託の違いと承認要件の一般的な傾向
- 採択後に再委託先を追加・変更する際の承認手続き
- AI・DX案件で履行体制図を書くときのつまずきやすい注意点
- 補助金の適用対象となり得る当社サービス(DataRoid / DataRoid Cloud / SalesRoid)
補助金の内容は変更されることがあります。最新情報は公式サイトと公募要領で確認してください。
履行体制図とは。補助金申請書でどこに書くか
履行体制図は、補助事業をどの主体がどの役割で担うかを一覧化した図です。

事務局は履行体制図から、経費の帰属、外部委託の妥当性、実施責任と支払責任の所在を審査します。体制図と経費内訳・見積書・契約書の記載主体が一致しない場合、対象外や減額の原因になります。
主要補助金では、事業計画書または補助事業計画書の一部として提出が求められます。制度によっては「実施体制図」「事業実施体制」など名称が異なります。
注意
履行体制図の様式・名称・記載粒度は制度と公募回で変わります。最新の様式と記載例は必ず該当制度の公募要領で確認してください。
直接補助対象者・間接補助対象者・再委託先の切り分け
履行体制図では、事業の担い手を次の3層で区別するのが一般的です。
| 区分 |
位置づけ |
経費負担 |
| 直接補助対象者 |
補助金の受給主体(申請者本人) |
事業を主体的に実施 |
| 間接補助対象者 |
共同申請・グループ申請の相手方 |
補助対象者として費用を分担 |
| 再委託先 |
補助対象者が外部委託する事業者 |
委託契約に基づき費用を受託 |
コンソーシアム型やグループ申請では、間接補助対象者の位置づけを誤ると経費区分が崩れます。再委託先は補助対象者ではないため、契約主体と支払フローを申請書に明記します。
- 直接補助対象者は事業計画の意思決定と経費支出責任を持つ主体
- 間接補助対象者は代表事業者と役割・経費を分担する共同申請者
- 再委託先は外部の受託事業者であり、補助対象者ではない
- 資本関係・支配関係がある会社への委託は個別制限があることが多い
再委託・外注・外部委託の違いと承認要件
制度によって「再委託」「外注」「外部委託」の呼称と定義が異なります。共通する審査観点は次の3点です。

- 再委託の必要性(社内リソースで対応できない理由)
- 再委託先の選定合理性(相見積・専門性・実績)
- 再委託の範囲と補助事業への寄与
主要制度では、補助事業の「主たる部分」を再委託することは原則認められません。「主たる部分」の解釈は制度・公募回で異なり、経費比率・業務比重・成果物への寄与などで判断されます。
再委託が事業実施上必要な場合は、必要性・選定理由・監督体制を履行体制図と事業計画書に記載します。相見積書と契約書の整合性は、実績報告時にも確認対象になります。
採択後に再委託先を追加・変更する場合の承認手続き
採択後に新たな再委託先を追加する、または既存の再委託先を変更する場合、多くの制度で事務局の事前承認が必要になります。
- 変更届または委託先変更承認申請書を事務局に提出
- 変更理由、変更後の再委託先情報、契約書案、見積書を添付
- 承認前に発注・契約・支払を進めた費用は対象外になる場合がある
事前承認前に発注を進めると、実績報告時に対象外扱いのリスクが高まります。着手の判断は必ず承認通知後に行うのが実務上の安全策です。
制度によっては、再委託金額の下限・上限を超える変更が「軽微変更」ではなく「重要変更」として扱われる場合があります。区分の定義は制度ごとに異なるため、公募要領と事業実施の手引きで確認します。
AI・DX案件で履行体制図を書くときの注意点
AI・DX案件は外部SIer・データ基盤ベンダー・生成AIツール提供社が入りやすく、体制図が複雑になりがちです。

- 内製と外注の役割分担を粒度細かく記載する(モデル選定・データ整備・要件定義・運用設計など)
- SaaS利用料は再委託ではなく役務費・使用料として扱われることが多い
- 生成AI活用や自社データ学習は、データ提供・保守運用の分担も体制図に明記する
- 資本関係のあるベンダーに再委託する場合は、独立性と選定合理性を追加で示す
要件定義や運用設計は発注側と受託側で分担することが多く、体制図で「意思決定は誰が行うか」を明確に書き分けます。役割分担が曖昧だと審査で追加照会や差戻しの対象になります。
つまずきやすい注意点と実務チェックリスト
履行体制図で見落とされやすい論点をまとめます。
- 履行体制図と経費内訳・見積書・契約書の記載主体を一致させる
- 直接補助対象者と間接補助対象者の役割分担を数値ベースで書く
- 再委託の必要性と選定合理性を事業計画書と整合させる
- 「主たる部分の再委託禁止」の一般ルールを踏まえた範囲設計にする
- 資本関係のある再委託先の選定理由と独立性の担保方法を書く
- 採択後の再委託先追加は承認通知後に発注する
注意
再委託の可否・上限比率・承認手続きは制度と公募回で運用が異なります。個別の判断は必ず公募要領・交付規程・事業実施の手引きで確認してください。
補助金の適用対象となり得る当社サービス
Blackfordの各サービスは、履行体制図を書く前段階の業務整理と、採択後の運用フェーズの双方で役立てられます。補助対象可否は個別条件により変わるため、導入方針の整理からご相談ください。

DataRoid

DataRoidは、社内設置型のAIデータ基盤です。
- 対象となり得る理由: AI導入・データ基盤・業務効率化を目的とする補助金と親和性が高い
- 導入で解決できる課題: 部門データの統合、ナレッジ検索、議事録要約、承認フローの自動化
\DataRoidの導入可否をAI導入相談として整理/
Blackfordに相談する
DataRoid Cloud

DataRoid Cloudは、既存クラウド上に展開できるAI基盤です。
- 対象となり得る理由: クラウドAI基盤・データ基盤刷新を狙う補助金と親和性がある
- 導入で解決できる課題: 分散するクラウドデータの統合、社内検索・要約・分類の運用開始
\DataRoid Cloudの導入可否をAI導入相談として整理/
Blackfordに相談する
SalesRoid

SalesRoidは、営業プロセスに合わせて設計するCRMです。
- 対象となり得る理由: 営業DX・CRM刷新・生産性向上を目的とする補助金と親和性がある
- 導入で解決できる課題: 商談履歴の可視化、次アクション提示、入力負荷の軽減と活用率の改善
\SalesRoidの導入可否をAI導入相談として整理/
Blackfordに相談する
よくある質問
Q1. 履行体制図は補助金申請書のどこに書きますか
補助金申請書または事業計画書の一部として提出する制度が多いです。名称は「履行体制図」「実施体制図」「事業実施体制」など制度によって異なります。様式と提出先は必ず該当制度の公募要領で確認してください。
Q2. 再委託と外注の違いは何ですか
多くの制度では「再委託」は補助事業の一部を外部事業者に任せる契約を指し、経費区分では委託費として扱われます。「外注」は制度によって定義が異なり、役務提供や成果物の発注を含む幅広い概念として使われる場合があります。用語の定義は制度ごとに公募要領で確認してください。
Q3. 主たる部分の再委託はどこまでが「主たる」ですか
「主たる部分」の判定基準は制度・公募回で異なります。経費比率・業務比重・成果物への寄与などで判断される場合が多いですが、個別事例は事務局照会や公募要領の該当部分で確認する必要があります。
Q4. 資本関係のあるグループ会社への再委託は認められますか
親子会社・関連会社への再委託は、公募要領で個別の制限が置かれる場合があります。選定合理性・独立性・利益相反の説明を追加で求められることが多く、対象可否は制度と個別条件によって変わります。
Q5. 採択後に再委託先を追加できますか
多くの制度で事前承認が前提です。承認前に発注・契約・支払を進めた費用は対象外になる場合があります。追加・変更の届出様式と承認プロセスは、交付決定通知後に案内される事業実施の手引きなどで確認します。
まとめ
補助金の履行体制図は、事業の役割分担と経費帰属を審査で判断するための土台になります。書き方が曖昧だと、審査での追加照会や交付後の対象外扱いにつながることがあります。
一方で、再委託・外注の可否と承認手続きは、制度・公募回・個別条件によって運用が異なります。AI・DX案件では外部リソースが入りやすいため、体制設計の粒度と選定合理性を早い段階で整理するのが実務的です。
自社での補助金活用や履行体制図の書き方に迷う場合は、業務課題と外部委託の範囲を整理したうえで、AI導入方針の整理からご相談ください。Blackfordは申請代行を行わず、必要に応じて専門家紹介を含めた対応を行います。
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